Publication

日本看護学会論文集: 看護管理 44, 122 - 125 (2014)
看護師の疲労度に影響する要因 急患室を有する病棟と一般病棟の比較

Author

山下 美佳, 山本 郁子, 下玉利 愛, 黒田 裕美, 岡田 純也

Category

Original Research

Abstract

各病棟に勤務する看護師の、勤務状況と疲労度との関連を明らかにすることを目的として、地方都市の200床以上の私立病院の看護師101名を対象にアンケート調査を行った。その結果、病棟の機能は疲労度には関係していないことが明らかになった。急患室を有する病棟であるかないかに拘わらず、蓄積的疲労度が高かった要因として、看護師の勤務状況(残業時間、夜勤回数、夜勤中の仮眠状況)が挙げられた。また、看護師の年齢や病棟での勤務年数は、残業時間や夜勤中の仮眠に影響すると推察された。以上より、看護師の年齢や経験に配慮した人員配置が重要であり、休息をしっかりとれるような労働条件を整えることが疲労度の軽減に繋がると考えられた。