Publication


保健学研究 29, 1, 27 - 33 (2017).
主観的指標と客観的指標からみた足部温浴のリラックス効果~オレンジ・スイートアロマ使用時および未使用時の比較~

Author

大島美玲, 米山千尋, 松浦江美

Category

Original Research

Abstract

足浴は,皮膚を清潔にするだけでなく入眠を促す効果や,リラックス効果を期待できる日常的看護ケアとして知られている.アロマ足浴に関する先行研究では,バイタルサインの変化や主観的尺度を用いた気分の変化に対する研究が多く,バイタルサインの変化以外の客観的指標を用いて評価したものが少ない.そこで,オレンジ・スイートアロマを用いた足浴と温湯のみの足浴前後における主観的指標と客観的指標 から見た足部温浴のリラックス効果を検証することを目的とした.対象者は,看護学専攻の1~4年生(18歳~22歳)の健康な女子学生19名であった.客観的指標として,足浴前後の脈拍,血圧,唾液アミラーゼ活性,主観的指標としてProfile of Mood States(POMS),リラックスの程度(VAS)を調査した.その結果,足浴前後においてPOMS,VAS の有意な改善が認められた.オレンジ・スイートアロマ使用時と温湯のみとの比較では,客観的指標と主観的指標の全項目について有意差は認められなかった.アロマの有 無に関わらず足浴には,「緊張-不安」,「抑うつ-落ち込み」,「疲労」,「混乱」のようなネガティブな気分 を軽減しリラックス効果を高める効果があると考えられる.