Publication
日本循環器看護学会誌 8, 2, 47 - 54 (2013)
ICD患者の生活活動や考え方の実態と不安との関連
Author
黒田 裕美, 楠葉 洋子, 久田 瞳, 井川 幸子, 山口 智美, 橋爪 可織, 小宮 憲洋
Category
Original Research
Abstract
本研究はICD患者が抱えている不安(STAI)と日常生活における行動や考え方を調査し、その関連を検討した。自記式質問紙調査を対象者37名に依頼し調査票の提出があった31名(回収率83.8%)を分析対象とした。その結果、状態不安は平均41.6±9.4点、特性不安は41.1±9.5点であり、67.7%が不安状態にあった。しかし、「物事を前向きに考える」と20名(64.5%)が回答し、不安が高い中でも前向きな姿勢が窺えた。状態不安高群に「通院に時間がかかる・距離が長い」(P=0.028)と回答した人の割合が有意に高く、「医師や看護師ともっと良いコミュニケーションがとりたい」「仕事内容を変更した」と回答した人が多い傾向にあった(p<0.1)。また、状態不安低群に「実行しているリラックス法がある」と回答した人の割合が有意に高かった(P=0.042)。(著者抄録)